~建築士が語る部屋~

建物の強度と環境

6月 12th, 2012 きっペー

現在、求められている住宅とは大きな災害にも耐え得る強度のある建物と立地環境であると思われます。

2011年は東日本大震災のほか、のろのろ台風12号により和歌山や奈良に土砂災害を引き起こした災害年でした。

住宅においての耐震性は建築基準法で定められているように必要不可欠なことです。しかしそれだけでは不十分だと言えます。地震により引き起こされた津波は海から川へと逆流し、平地を飲み込んでいきました。台風による長雨豪雨は土砂ダムを作り家屋を浸水、土砂と共に押し流していきました。

これらは強度のある住宅もってしても免れることのできない自然の猛威に晒された結果でした。

この教訓を元に住宅を建てる土地についての安全性をより深く考える人が増えてきたのは事実です。

とある東北の町では過去の地震による大津波を経験した先人により、住宅は湾から奥まった高台の上に築くようになりました。今回の大津波では住宅の被害を免れることができたといいます。

このように過去の災害の記録やその土地の地質について知ることは、安住の地を得る為には必要なことだという認識が広まりつつあります。

建物の強度だけではどうにもならないのが、予測不可能な自然の持つ力です。普段はその恩恵を受けて暮らしているわたしたちですが、時には予想だにしない牙をむいてくるのもまた自然の持つ力なのです。

自然をなめてかかれば災いに晒される可能性があるということを頭の隅においておくべきかもしれません。

もしもリタイア後、田舎暮らしを考えるのであればその地域の台風や風雪被害など調べた上で土地を選ぶべきです。都心部では地盤や活断層について調べてみた上で土地を探すのが賢明かもしれません。

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