~建築士が語る部屋~

耐震に強い工法

6月 21st, 2010 きっペー

耐震性に強いと言われている住宅工法は、2×4工法が有名です。

地震や台風によって建物に生じる力を、2X4工法では壁や床で構成される六面体構造で、耐震性を確保しています。

例えるなら四角い6面体の箱をいくつもつなぎ合わせることで構成されているのです。

軸組工法が柱や桁、梁などの軸で支える構造なのに対し、2×4は面で支える構造になっていますので構造的に地震に強いと言われているのです。

しかし日本での工法の普及率を見ると在来軸組工法のほうが大幅に普及しています。

2×4工法はアメリカから入ってきた輸入工法でまだまだ施工できる業者が少ないことがあげられます。

また軸組工法に比べると、耐力壁の配置のために間取りや開口部の制限があるため大きな開口部や自由な間取りに出来なかったり、後に増築や改築などの場合に、壁で支えている為に思うように壁を取り外すことができなかったりしてしまうこともあります。

また耐力壁に仕様されている構造用合板や2×4専用の釘には、接着剤が使われています。

この接着剤には、化学物質が使われており「シックハウス症候群」の原因になることも指摘されています。

この工法はパネルで囲ってしまう為に、気密性が非常に高くエネルギーロスがないことも大きなメリットですが、裏を返すと気密性が高い為に、化学物質が室内に充満してしまったり結露により、カビが発生してしまう場合もあるのです。

もともとアメリカの気候に合わせて考え出された工法ですから、湿気の多い日本の気候にいまいちマッチしていないのかも知れません。この問題を解決していくのが2×4のこれからの課題となっていくでしょう。

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